エクアドルの最高峰チンボラソ6310mの登山は標高4800mの道路の終点から始まる。 今年はカレル小屋、ウィンパー小屋が使えないとのことで、5300mにキャンプを設営しアタックすることになった。
1日目:登山口4800m(12:53)→アタックキャンプ5300m(16:41)
登山口に向うバスから見たチンボラソ
バスを降りて登山の準備をする。テント泊のため寝袋・マットを担いで登らねばならない。
Kさんの後を必死でついて行く
500mの標高差を4時間近くかけて登り、5300mのキャンプに到着
スープにパスタとソーセージを入れた簡単な夕食
体調は少しづつ回復していたが全身のだるさがあり、力が出ない。 この体調では登頂は無理だと思ったので、平岡さんに明日の出発はしない旨を告げた。 平岡さんはここまで来て勿体ない、本峰は無理でも西峰6267mまででも行きましょう、自分が責任を持って連れて行きます、と言ってくれたが、私の中ではこの体調で5300mのチンボラソの懐まで来たという満足感と、どうにも体が動かない脱力感で、明日は出発しないことに決めた。
2日目:アタックキャンプ5300m(9:51)→登山口4800m(11:30)
アタックしないことになったので気が楽になり、前夜はぐっすりと眠れた。 午前0時に隊員が出発していく声が聞こえたが起きて見送ることもできなかった。 午前5時半、外が薄ら明るくなって来たのでテントから出てみると空には雲がなく、雲海が広がっていた。 残念ながらテントサイトはチンボラソの西側だったので日の出は見られなかった。
6時にモデルのKさん、7時頃に最年長のHさんが下山してきた。二人とも5700m付近で敗退したとのことだった。
朝のテントサイト
エクアドルで初めての青空だった。
9:51、登頂が叶わなかった3人は登山口まで先に下山することになった。
下山ルート
登山口にはまだバスが来ていなかったが、カフェで休ませてもらった。
登頂を果たした医師のTMさんはお昼頃に、エベレストサミッターのTKさんはお昼過ぎに戻ってきた。 この日は首都のキトまで戻る予定だったが、山麓から近いスパリゾートに宿泊することになった。