ロブチェ・イースト登頂&エベレストベースキャンプ滞在編
ロブチェ・イーストのベースキャンプ(BC)に到着してから登頂するまでには4日を要した。 高所順化を2日行い、3日目にハイキャンプ(HC)で宿泊、4日目に登頂してベースキャンプに戻るというスケジュールだ。
HCは5300mと5700mの2か所設営され、下のHCは宿泊のためのキャンプではなく、ポーターがアイゼン、高所靴、ピッケル等の登攀用具を荷上げするためのものだ。 つまりBCからは無雪期の装備で登り、下のHCで厳冬期用に装備を整えてから登攀を開始し、上のHCで宿泊。 翌朝明るくなってから山頂に向け出発し、山頂を踏んで再び下のHCまで下り、登攀用具を置いてから、BCまで下山するという段取りだ。
4月19日(高所順応1日目):ロブチェBC4900m(9:46)→5200m地点→ロブチェBC(13:01)
少し登ったところからロブチェBCを振り返る。 左奥がAG隊、右手前はラッセルブライス隊だった。
4月20日(高所順応2日目):ロブチェBC4900m(9:30)→下のHC5300m(12:50/14:10)→ロブチェBC(16:17)
高所順応2日目 下のHCからすこし登り振り返る(5350m?)
難所ではネパールガイドがロープをセットしてくれていた
4月21日(ハイキャンプへ):ロブチェBC4900m(10:30)→下のHC5300m(13:40/14:10)→上のHC5700m(17:39)
4月22日(登頂日):上のHC5700m(7:30)→ロブチェ・イースト6119m(11:55/12:10)→上のHC5700m(13:38)→ロブチェBC4900m(17:14)
上のHCから先は、殆どのルートに固定ロープが張られていた。 アッセンダーを固定ロープにセットして、手すりを掴むようにしてゆっくりと登る。 段々傾斜は強くなり、山頂直下では40度程度の雪壁となり、息が追い付かず苦しくてなかなか進まない。 もう記憶もないが、最後に2~3人に抜いてもらい、登頂した12人中最後に登頂することになった。
4月23日:ロブチェBC4900m(9:20)→ゴラクシェプ5140m(13:03/14:00)→エベレストBC5364m(16:41)
ポーターが持ち帰った登攀用具や荷物を整理し、ロブチェBCを後にする
4月24日:エベレストBC滞在
手前左はトイレ 汚物を持ち帰るために、下には容器がセットされている
プモリ7165m 翌日の地震発生直後、この山の雪崩がエベレストベースキャンプを襲うことになった。