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昨年のある朝のことでした。目が覚めて携帯を見ると、Beckerさんからコンサートのお誘いメールが届いていました。先行予約の期限は今日だから、すぐ返事しろとのメールでした。なんだか高校時代を思い出しました。Beckerさんは、いつもコンサートのチケット予約や、ラジオの公開録音のハガキを出してくていたのです。昔も今も変わらないんだなあ。お陰様で吉田拓郎、谷村新司、泉谷しげる、六文銭、忌野清志郎、五輪真弓、矢野顕子、・・・など、今考えたら凄い人たちの駆け出しの頃を生で見ていたのです。
今回のコンサートのメンバーは、出演順で、ダウンタウンブギウギバンド、あのねのね、鶴光、泉谷しげる、ばんばひろふみ、谷村新司でした。
懐かしいメンバーですが、懐メロのようなコンサートではなく、トークも歌もバリバリのノリノリで、会場と一体となって大いに盛り上がりました。出演者も会場もみんなジジババですけどね。
実はあまり期待していなかった演劇でした。2006年に観た「決闘!高田馬場」が最高に面白くて、三谷作品のDVD(マトリョーシカ、12人の優しい日本人、オケピ!、有頂天ホテル・・・など)を借りて観ました。自分の深層心理や、無意識に抑えていた感情に気付かせてくれて、演劇の中に自分が入り込んで行くようでした。ところが、最近観た三谷作品が3回続いて期待はずれで、もうネタ切れなのかなと思っていました。
今回の作品は、表向きは金と女とにルーズなろくでもない石川啄木の話でしたが、啄木・恋人・友人それぞれの激しい感情の衝突を、シャイな三谷幸喜らしく笑いでくるみ、その中に、人間の悲しい本性とほんの少しの大事なメッセージを込めたような作品に思いました。
先行予約の抽選に当たった席でしたが、前のブロックの最後列通路側で、とても見やすい席でした。今回は、内容も、キャストも、席も良くて、大満足でした。