キリマンジャロ登山のトイレ事情
今後登頂を目指す方のために、キリマンジャロ登山の一般ルートであるマラングルートのトイレ事情について、少しだけ記述しておきます。
女性の青空トイレは、標高が高くなるにつれて難しくなって行きます。1日目の熱帯雨林帯と2日目の草原帯では、難なく適所が見つかりますが、標高4000mを超える辺りから青空トイレは困難になって行きます。私が参加したツアーでは、登頂アタック日の未明、真っ暗闇の登山道の岩陰で用を足された女性がいました。星空トイレですね。後にご本人からお話しを伺いましたが、明るくなったらできないので暗いうちにしておいたそうです。
設備としてのトイレは、私が観光旅行に行ったことのあるインド、ブータン、チベットなどの僻地に比べれば充実していると思います。標高2700mの山小屋マンダラハットと、3700mのホロンボハットでは水洗トイレが少なくとも1つはありました。(ただし、女性用の水洗トイレはどちらも流れが悪かったようです。) 基本は和便器のポットンですが、寒いせいか或いは深いせいか分かりませんが、臭いませんので快適です。たまに便座のない洋便器もあり、中腰で用を足たされた方もいましたが、私は和便器が空くまで待っていました。
右側の個室は、和式の上に洋便器を取り付けたものと思われます。この便器にはちゃんと便座がついていました。
中はこんな感じ。奥の板壁に隙間がありますが、崖のため誰も覗けません。
登山道には、山小屋と山小屋との中間あたりに、ランチのためのテーブルと椅子が設置されています。そしてそこから少し離れたところにトイレが設置されています。つまり、ランチの時にはトイレが可能です。
標高4200m付近にあるトイレ。砂礫地帯で青空は困難です。ホロンボハットとキボハットの間には、こんなトイレが2ヶ所ありました。キボハットから上にはトイレはありませんでした。